nekoton3’s blog

統合失調症の母と猫と。

面会30分

病棟へ行くと母は食事中、だけど食事代わりの液体物を飲んでいるだけの様だった
看護師さんが「○○さーん食事終わった?お薬は?」と聞いている
薬再開したんかな…ちょっとドキドキ
「○○さんお薬なしです~」 良かった…
飲まないのは良くないと分かっているが今は副作用の方が怖い
 
広いテーブル、座布団をひいた椅子に1人でちょこんと座っている
面会コーナーの椅子は硬く、お尻が痛くなるようで10分くらいしか座れない
なので今日は私と子供が母の食事しているテーブルの椅子に座った
周りに患者さん達が沢山いて落ち着かないけど、まぁいいや
 
母が子供の顔を見て微笑んでいる…調子は良さそうだ
庭の話や猫の話いろんな話をした
 
母「もう、ずっとここにいるから…治らないから」
 
治らないというのは、もちろん統合失調症の事じゃなく体の事
目が見えにくくなったりとか手足が不自由になったのが治らないからだろう
何だか、すっかり病院生活になれたようにも見える
そりゃあ、ここに一生おいてくれたら、どんなにいいか…
 
私「ずっと、いたくてもいられないんだよ、転院の話も出たしね」
母「じゃ、どこ行くんか」
私「他の病院か介護施設かなぁグループホームは自炊できないとダメみたいだから」
母「ちゃんとしたとこにして、変なとこ連れてかないでよね」
私「大丈夫だよ、ちゃんとお世話してくれる所探すから」
 
母が旦那に何か言いたそう…私の顔色を伺っていたが立ち上がって旦那の所へ
母 「平田親分の所に行かないで下さい」
旦那「分かったよ行かないよ」
母 「平田親分の所へ連れて行かないで下さい」
旦那「はいはい行かない行かない。手が凄く腫れてるね左手は酷いね」
母 「そうなんですよ痛くて動かないの」
 
母がこっちへ来て私に「ちゃんとしたとこにしてよ」と又言う
私「大丈夫だから、いらん心配せんと何かあったら看護師さんに言って
 うちに電話してもらいなよ。いる物があったら買ってくるからね」
母「わかった。このパジャマ凄く着易くていいよ」
私「又買ってこようか?下着は?足りてるの?」
母「まだ、これがあるからいいよ。でも半袖は嫌だな袖があるのがいい
  下着はつけてないよーだって自分で着れないんだもん
  パンツは紙パンツつけてるよ1人で行けないから」
私「そうかぁーだけど透けてないから大丈夫だよ今日はそろそろ帰るね又来るわ」
母「来てくれてありがとね」
 
何と今日は30分も話した!入院してから最長!
 
会話の中に出てきた「平田親分」という人物はいつから登場したのか分からない
近所に似たような苗字の家があるが関係ないのだろうな
母が書き残したノートの内容によると
 
旦那が、その親分と知り合いで母を殺そうとしているらしいとの事
 
入院当日、来てくれた警察官にも、ずーっと言っていた
「うちの娘と平田親分が付き合っていて私を殺そうとしている!」
と一生懸命話す母に「んな事ないっっ!って警察官
 
医師にも、ずーっとこの話で思わずこっちが「一体誰なんですかねぇ」と聞いてしまった
 
今ぐらいの症状で落ち着いてるといいんだけど…
なかなか上手くはいかないよね
 
そろそろ次の行き先を見つけておかないとなぁ…頑張ろ